税理士法人 良知 コラム

2018年2月24日 土曜日

『金融機関対応・資金調達Q&A(その5)』

Q10:「雨が降ってきたから傘(お金)は貸さない、晴れている時は傘(お金)を貸すと言う」
銀行とはどんなところだ?(憤り)

A10:
6ヶ月前に融資を受けませんかとの提案をいただいたそうです。その時は断ったが、その後、主要な取引先との取引がなくなって、業績が悪化して赤字に転落しています。(試算表ベースで大赤字です。)同じ銀行に融資依頼を行うも、「融資出来ない(銀行担当者)」との回答だったそうです。

〇金融機関は総じて、「雨が降っている時には傘を貸しません。晴れたら傘を貸しに来ます。」金融機関にあるのはすべて「日傘」ですから当然です。金融機関にある傘はすべて「日傘」であって「雨傘」でないことを理解してください。金融機関対応はこの趨勢を理解して行わないと本事案のような間違えを起こします。

※「雨傘」は、国策としての制度融資や制度保証として時々貸し出しされる例外です。

◎当事務所にて財務診断を行いましたが、足元の業績の悪化が顕著で、新規借り入れの返済原資となるキャッシュフローの見込みが立ちません。新規借り入れは無理です。

・経営改善計画書を作成して既存借り入れのリスケジュール(返済金額0円)を即座に実行しました。
・資金繰りシュミレーションを継続的に行いながら、資金ショートの回避と収支バランスの改善に、財務部長として継続してご支援させていただいています。
当事務所のサービス「資金繰り円滑化サービス(財務部長の代行業務)」を導入いただいています。社長様の経営改善を資金繰り・財務面で継続的にサポートできています。収支改善の目途がつけばいち早く、資金調達にチャレンジします。(この時は、リスケジュールを同時に解消します。)

※本事案においても、6カ月前に提案された融資を受けておれば、経営改善のための手持ち資金に余裕を持てたはずです。本事例については、ぜひ記憶にとどめておいてください。

※銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、クライアントに『お金の心配をできるだけしない経営を行ってもらう』ための新しい機能(=金融機関対応を含む財務の機能)を持つことを宣言いたします。
我々は、『税理士』でなく、『新・税理士』です。
遠慮なくご相談ください。






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投稿者 税理士法人 良知